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「少数民族の子どもの教育」プロジェクトを開始しました~ラオス~
グローバル・プロジェクト
ラオス
(更新)
2020年7月から、新たに「少数民族の子どもの教育」プロジェクトの寄付募集が始まりました。ラオスは、都市部で急速な経済成長を遂げている一方、少数民族が多く暮らすコミュニティや山岳地域は発展から取り残されています。北部のウドムサイ県は貧困率が高く、住民の約89%※1がラオス語以外を母語としています。小学校の授業はラオス語で行われますが、入学前にラオス語を十分に学べなかった多くの子どもたちは、学習に困難を抱えています。
プロジェクト紹介
幼稚園や小学校の教師は、少数民族の子どもへの教育に関する十分な知識がありません。また、保護者の多くも読み書きができず、教育の重要性への理解不足から、子どもたちを十分にサポートできません。これらの状況により、小学校で留年する子どもが多く、活動地のパクベン郡では、約6人に1人※2が小学校を中途退学しています。このプロジェクトでは、幼稚園の建設、教師トレーニング、学習教材の支給、保護者への啓発活動などを通して、幼稚園と小学校の学習環境を整備し、少数民族の子どもたちが基礎学力を身につけることを目指します。
活動地域の村
小学校の校舎を間借りしている幼稚園
- ※1 The World Bank, The status of early childhood health and development in northern Lao PDR, 2016
- ※2 Oudomxay Provincial Department of Education and Sports annual report 2018-2019
プロジェクト担当者の声

ラオス:プログラム部(ラオス駐在) 鈴村久美子
「プロジェクトでは、子どもたちの学力向上や、教師の授業方法の改善、保護者の子育て・教育への関与度向上などについて目標を定めて、成果を図っていきます。このような数字で見える変化とあわせて、プロジェクト終了後には活動地の子どもたちが笑顔になってくれることが私のもう一つの目標でもあります。いろいろな村にいくと、村によって雰囲気や様子がまったく違います。特に気がかりなある村では子どもたちの感情表現が少なく、笑顔いっぱいに遊ぶ姿を見たことがありません。このプロジェクトを通じて、子どもたちが学ぶ楽しさ、遊ぶ楽しさを知ってもらい、子どもたちの満面の笑顔を見られるように、精一杯頑張りたいと思います。」

ラオス:シニアコーディネーター イ・ソン
「パクベン郡は山岳部に位置し、ラオスでも貧困率の高い地域です。ここに暮らす多くの住民はカムー族という少数民族です。普段子どもたちは母語で生活しているため、小学校にあがるとラオス語で行われる授業についていけません。小学校3~4年生になっても簡単な文章すら読めないこともあり、留年や中途退学をする子どもが多くいます。また、パクベン郡で幼稚園がある村は半数程度。幼稚園があっても、専用校舎や教材はなく、教師たちも十分なトレーニングを受けておらず、子どもたちは就学前に小学校に通うための準備ができません。プロジェクトを通じて子どもたちの学習環境を改善していくことで、必ずやこの地域の子どもたちは学校が楽しくなり、毎日学校に通うようになると信じています。また、現地政府とともにプロジェクトを実施し現地政府の能力開発を行うことで、さらに広い地域にも恩恵が広がっていくことを目指しています。ご支援よろしくお願いします。」
「少数民族の子どもの教育」プロジェクトへの支援を受けつけています
実施地域 :
【ラオス】ウドムサイ活動地域 パクベン郡
活動内容 :
- 幼稚園の教室・トイレ建設(9校)
- 学習教材、図書、玩具、備品の支給(9校)
- 教師トレーニング(幼稚園・小学校の教師160人)
- 保護者向け啓発セッション(400人)
- 夏休み期間の入学準備学習コースの実施(9村)
対象者 :
- 幼稚園や小学校の子ども、教師、保護者など約6500人