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国を動かした女の子たち「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」アクションで法改正をあと押し
世界の各地から
女の子だから
(更新)
「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」アクションは、2016年からプラン・インターナショナルが実施している取り組みです。女の子たちの権利の保護とエンパワーメントのために、10月11日の「国際ガールズ・デー」にあわせ、世界規模で女の子たちがリーダーの地位を体験し、自分たちの声を社会や政治に届けます。
2016年の各国での取り組みが、制度への変化をもたらしています。
生理用品の支給を教育法に追加させたケニアの女の子たち
2017年6月21日、ケニアの大統領は、公立学校に通う女の子に「無料で、十分な数と品質」の生理用ナプキンを政府が提供するという教育法の改正に署名しました。
女の子たちが教育を続けられない理由のひとつに「生理」があります。困難な環境に暮らす女の子たちの半数は、生理用品を用意することができないとユネスコは報告しています。制服を汚して恥ずかしい思いをするのを恐れて、生理期間中に学校を休みがちになり、休みが度重なることで授業に遅れ、中途退学につながるケースが多いのです。
プランが支援する女の子たちは、生理用ナプキンを無料にするキャンペーンの先頭に立ってきました。2016年10月の「国際ガールズ・デー」には、ケニア政府に対策を講じるよう請願書を提出しました。
このキャンペーンに参加し、署名を集め嘆願書を提出したジョイスさんは、活動を振り返り次のように話しています。
「多くの女の子は、生理中はティッシュペーパーや古着を使ってきました。社会の発展から取り残された地域に住む女の子の多くは、生理中に学校を欠席していました。これからは、女の子は生理中でも学校を欠席せずに済みます。政府が女の子の意見に耳を傾け、すべての女の子のためによりよい国となるよう、一歩踏み出したことをとても幸せに感じます」
大統領に請願書を提出したジョイスさん
早すぎる結婚の防止に各国政府が動き出す
ラテンアメリカでは、ドミニカ共和国をはじめ、ホンジュラス、エルサルバドルとグアテマラで、早すぎる結婚を防止する法律が次々に成立しました。
これらの国では、「法律で決められた女の子の結婚最低年齢が男の子よりも低い」「保護者や裁判所などの許可があれば本人の同意がなくとも結婚最低年齢以下で結婚ができる」など、法律上の問題点がありました。
プランは2016年以前から、当事者の女の子たちや他団体と協働し、早すぎる結婚を撲滅するための啓発活動とキャンペーンを実施し、政治を動かすあと押しをしてきました。
ホンジュラスでプランとともに活動したセイリーさんは、プランの活動に参加し、大きな学びを得られたと語っています。
「ホンジュラスの女の子たちにとって意義ある変化を起せたことを、とても誇らしく感じます。より多くの女の子が大学へ進学し、貧困の輪を断ち切る力となることを願います。プランが、私たちにはその力があることを教えてくれました」
プランとともに活動したセイリーさん
2017年もプランは、国際ガールズ・デーに合わせ、各国で「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」アクションを実施します。女の子たちがさまざまな地位にある人々の役職、地位を体験し、女の子たちが直面している課題とその解決に向けたメッセージを伝える予定です。日本でも女の子が中心になり、政治と経済分野について提言をしていきます。
2017年の国際ガールズ・デーの女の子たちの活躍に、どうぞご期待ください。
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