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【第3報】家々を流された被災者への支援活動が本格化~ネパール洪水緊急支援~
緊急支援
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
ネパール南部で8月上旬から降り続いた豪雨が、近隣のインドとバングラデシュにも甚大な被害をもたらしています。
緊急支援対象国を拡大し、名称も「南アジア洪水緊急支援~ネパール・インド・バングラデシュ~」と変更しました。
ネパール南部で8月上旬から降り続く豪雨がもたらした災害により、100人以上の死者、6500戸以上の家屋や建物の損壊、4万5000戸以上での浸水などの被害が報告され、プラン・インターナショナルは、食料や水、仮設テントや衛生用品の支給をはじめとする緊急支援活動を行っています。
一部の地域では水が引きはじめているものの、大半の地域は洪水や浸水により交通や通信が遮断されてしまい、被害状況の把握や支援物資の運搬が困難な状況にあります。もともと電気の通っていない地域も多く、道路の冠水や橋の崩落で孤立した被災地域の人々の状況が心配されています。
支援活動を展開
激しい水の流れに遮断された道路
物資支給を開始
プランは政府および他の人道支援団体と連携を取りながら、支援活動を進めています。
モラン | ビニールシート400枚、マットレス400枚、毛布400枚、蚊帳200張りを支給 |
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スンサリ | 食料以外の緊急物資の支給準備を完了 |
ラウタハット | 250世帯に食料(米、豆、油)を第1弾として支給。公衆衛生のための知識を地元のラジオで放送 |
急がれる仮設トイレや清潔な水の支給
食料や雨をしのぐ仮設テントの支給を進めていますが、衛生環境の維持も大きな課題です。洪水は、トイレ設備を流し去ってしまい、人々は屋外排泄をするほかにない環境におかれています。しかし、屋外排泄は感染症を引き起こすため、住む場所を失った人々が衛生的に野外で過ごせるように仮設トイレと清潔な水の支給を急がなくてはいけません。また、排泄物を処理するためのゴミ入れも必要です。その他にも浄水剤や生理用品などの品々も必要とされています。
浸水した家屋
性的虐待や人身取引から女の子を守る
家屋や建物、畑などを流し去ってしまう洪水や土砂崩れを目の当たりにした子どもたちは強い衝撃をうけており、さまざまな配慮が必要です。安心を取り戻すための心のケアに加えて、特に女の子の安全についても対策が求められます。
体験を語るクスブさん
「水かさが上昇するのを見るのは本当に恐かったです。家のまわりでこれほどの水の流れをみることはなかったです。流れに飲まれたら、私は助からなかっただろうと思います。お父さんが持ち物を持って近所の人の家に移るよう導いてくれて危険から逃れました。家は流されてしまいましたが、この仮設テントでどれくらいのあいだ暮らさないといけないのでしょうか」と8歳の女の子クスブさんは語ります。
女の子は、災害の際に性的虐待や人身取引などの危険にさらされやすくなりますが、現在は政府をはじめどの機関も女の子の安全対策をとっているところはなく、プランはいち早く活動を開始しました。
予定されている今後の支援内容
- ファミリーキット/衛生キット: 食料、水、衛生用品、生理用品、仮設テントなど
- 教育:通学キット、学用品、学習教材など
- 子どもの保護:心のケア支援、虐待、児童労働、人身取引などに対する啓発活動
- 教育:通学キット、学用品、学習教材など
- 公衆衛生:蚊帳、感染症対策のための衛生習慣の講習会
- 食事と栄養:子ども、妊娠中または乳幼児を抱える母親への栄養補助食
いただいたご寄付は、被災地の状況変化により、同様の被害にあった近隣国での支援活動に充てさせていただく場合もあります。あらかじめご了承ください。
<ネパールのチャイルドと交流されているスポンサーの皆さまへ>
プランが活動する地域にも豪雨による被害がおよんでおり、一部チャイルドと家族への影響が報告されています。
*交流されているチャイルドの住む地域は、「一年のあゆみ」に記載されているチャイルド番号の始めの4桁でご確認いただけます。
- モラン(6059)
- スンサリ(6094)
- ラウタハット(6054)
- バンケ(6056)
チャイルドやその家族に関する詳しい情報が入り次第、該当のスポンサーの皆さまには個別にお知らせします。
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