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【経過報告】「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト~エチオピア~
エチオピア
ガールズ・プロジェクト
(更新)
プラン・インターナショナルは、2017年7月より「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト(エチオピア)を実施し、女性性器切除(Female genital mutilation、以下FGM)の被害を受けた女の子の心身のケア、女の子のいる世帯や地域住民、行政にむけた根絶の働きかけを行っています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
アフリカと中東地域の約30カ国で、約2000年前から続くと言われる「女性性器切除」(Female genital mutilation、以下FGM)。大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳頃までの女の子の性器の一部を切除するものです。不衛生な環境で麻酔なしで行われることも多く、激痛と出血をともない、命を落とす女の子もいます。死に至らなくとも、感染症や出産への悪影響を引き起こし、強い恐怖が心の傷として残る有害な慣習です。
エチオピアは15歳から49歳の女性の74%が施術※されているという統計があり、割合がもっとも高い国のひとつです。政府は2004年に法律で禁止しましたが、心身に及ぼす弊害は一般の人々にはほとんど知られておらず、今も広く続けられています。
このプロジェクトでは、被害を受けた女の子の心身のケアと同時に、家族や地域住民、行政にむけてFGMの根絶を働きかけます。
- ※出典 : Female Genital Mutilation/ Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016)
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活動のハイライト
活動内容
プロジェクト3年目も、引き続き地域住民に対してさまざまな方向からアプローチし、地道な行動の変化を促しています。その一つが、小学校におけるガールズ委員会の活動のサポートです。女の子たちが顧問の先生の指導のもと、FGMや月経衛生管理、早すぎる結婚などの問題について話し合い、知識を深め、学んだことを家族やコミュニティの人々に伝えることで、一人ひとりの意識や行動が確実に変わってきています。また、ガールズ委員会は、家庭の経済的事情からナプキンを買えない女の子たちが、生理中に学校を休んで勉強が遅れることがないよう、生理用ナプキンの配布も行っています。
「生理中の女の子は学校に行かなくていい」という考えや、早すぎる結婚を強いる慣習が、FGM根絶の障壁になっています。ガールズ委員会の活動を通じて、悪しき慣習をなくし、女の子たちが自分の健康を守る権利、自分の未来を自分自身で決める権利を持つことが重要であるという意識が地域に広まってきています。
おもな活動の成果
地域 | サウス・エチオピア活動地域 シェベディーノ郡 |
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期間 | 3年(2017年7月~2020年6月) |
2020年度 おもな支援内容と対象 |
同郡25村の2541人(うち女の子および女性1488人)
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- ※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策のため、プロジェクトの遅れが生じています
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関連リンク
現地の声
ヒルトさん、20歳、小学校教師・ガールズ委員会顧問
「ガールズ委員会の顧問として、定期的にプランが実施するトレーニングに参加しています。生理中の女の子が安心して使えるトイレや給水設備が学校内に無いので、プランと協力し、ナプキンを取りかえて体を洗える場所を設置しました。FGMや月経衛生に関する『古い考え』は、地道な活動を通じて確実に変わってきています」
ワガエさん、小学校のガールズ委員会委員長
「委員会でFGMの悪しき慣習のことを話し合ったあと、家族にその内容を伝えました。最初話すときは少し緊張しましたが、特に父はよく理解してくれて、私の活動をサポートしてくれました。父の世代ではまだFGMが広く行われていたものの、この地域ではプランが長年活動していて、女の子の権利やFGMの有害性をラジオなどで伝えていたのを父が聞いていたからです」