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【経過報告】困難を乗り越えた小学校修了試験~障がいのある子どもの教育支援プロジェクト~

グローバル・プロジェクト

トーゴ

(2020/12/03更新)

12月3日は「国際障害者デー」です。障がいについての理解を深めるとともに、障がいのある人もその権利を尊重され、持てる能力を発揮し、ともに参加できる社会の実現を目指す啓発の日です。しかし世界には、障がいに対しての間違った考えや理解が定着し、社会から疎外され続けている人々もいます。

アフリカ西部のトーゴでは、障がいを「呪い」と捉えるなど、障がい者への差別が色濃く残っています。このため、障がいのある子どもたちは家庭内に隠されて学校に通学できないなど、教育を受けるためにいくつもの障壁を抱えています。プラン・インターナショナルは2018年7月より中央州モ県で「障がいのある子どもの教育支援」プロジェクトを開始し、多様性を尊重する「インクルーシブ教育」を普及させ、障がいのある子どもたちが社会で居場所を得て自立していくことを目指し活動を続けています。

写真:モ県の支援対象校の様子

モ県の支援対象校の様子

今年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大、学校の休校といった困難を乗り越えて、プロジェクトの支援を受けた障がいのある子どもたちの多くが、初等教育の修了試験への合格を果たしました。そのストーリーをご紹介します。

  • ※障がいの有無や貧富の差、都市や農村といった居住地による区別なく、すべての子どもが分け隔てなく学べる教育のこと

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「インクルーシブ教育」を目指したプランの取り組み

プランは、保護者や地域の人々約3600人に、すべての子どもが持つ権利や教育の大切さについて啓発活動を行いました。これにより、保護者は今まで家庭に留めていた子どもたちを積極的に学校に通わせるようになりました。また、学校においても生徒約9900人に対して啓発活動を行ったことにより、障がいのある子どもたちが周りの生徒と打ち解けることができ、学校の中やコミュニティで一緒に遊ぶ姿が見られるようになりました。

写真:子どもクラブの啓発活動で発表する女の子

子どもクラブの啓発活動で発表する女の子

また、対象の小学校49校の教師115人に対して、インクルーシブ教育のための教授法や、手話・点字を学ぶトレーニングを行いました。そのなかの6人はさらに専門的なトレーニングを受け、彼らが小学校を定期的に巡回しサポートすることでトレーニング内容の定着を図りました。この結果、黒板に文字を大きく書く、生徒の特性によって座席の位置を配慮する、といった変化が生まれました。

写真:支援対象校の授業の様子

支援対象校の授業の様子

障がいの有無に関わらず、教室内のすべての子どもたちが学びやすいように工夫された授業が展開され始め、子どもたちもそれに応えるように熱心に学習をするようになりました。

コロナ禍の混乱を乗り越えて

2020年初頭、世界中に影響を与えた新型コロナウイルスは、トーゴでも感染拡大しました。2020年3月にはロックダウン(都市封鎖)となり、すべての学校が休校となってしまいました。
プロジェクトを実施しているモ県はラジオの電波が届かないほどの遠隔地です。そのため、新型コロナウイルス感染症に関して正しい情報を得られず、誤った報道も多くあったことから、人々は大きな不安を抱えていました。そこで、プランは感染症やその予防法について啓発を行いました。トレーニングを受けた住民組織のメンバーが各家庭を回り、手洗いの方法を教えたり、チラシを配ったりすることで、正しい情報が伝わるように努めました。障がいのある子どものいる世帯を対象に感染症予防キットの配布も行いました。

写真:正しい手洗い方法を学ぶ住民組織のメンバー

正しい手洗い方法を学ぶ住民組織のメンバー

プロジェクトでトレーニングを受けた教師たちは、各家庭を回り、学校が休校になっている間も家庭学習のサポートを続けました。2020年6月中旬に最終学年の6年生を対象に学校が再開されましたが、他県では感染が拡がり再び休校を余儀なくされるなか、地道な活動の成果が実り、モ県は一人も感染者を出すことなく修了試験の日を迎えることができました。

そして迎えた小学校の修了試験。結果は…?

マスク着用の義務化、身体的距離(フィジカル・ディスタンス)の確保といった対策を講じたうえで、修了試験は行われました。この結果、モ県では、障がいのある子どもたちの76%が合格することができました。昨年度、同県の障がいのある子どもたちの合格率は41%でした。この一年で大きな改善がみられ、プランのもとにたくさんの喜びの声が届きました。その一部をご紹介します。

現地の声

写真:ラブジャボウさん、13歳、視覚障がいのある男の子

ラブジャボウさん、13歳、視覚障がいのある男の子
「今年試験を合格できてとてもうれしいです。私の両親や先生のサポートのおかげです。先生方が試験の練習を一緒にしてくれたおかげで力をつけることができました。これからの中学校での学習も頑張る自信がつきました」

写真:パスリーさん、13歳、聴覚障がいのある女の子

パスリーさん、13歳、聴覚障がいのある女の子
「先生のおかげで今年は勉強をもっと頑張ることができました。授業の間は教室の前のほうの席に座らせてもらい、先生が意識をして大きな声で話をしてくれるようになりました。ノートがきちんと取れているか教室をまわって確認してくれるようにもなり、授業にしっかりついていけるようになりました」

写真:ナナさん、重度の聴覚障がいのある女の子の母親

ナナさん、重度の聴覚障がいのある女の子の母親
「修了試験を合格して、娘のことをとても誇りに思います。娘の成績は今年度から目に見えて向上していきました。先生方が以前よりも手厚く指導してくださるようになったおかげです」

プロジェクトの活動によって、子どもたちや周りの保護者・地域の人々、学校関係者の意識が変わり、障がいの有無や貧富の差などに関係なく、皆が学べる学習環境が整いつつあります。そこで学んだ子どもたちは自信を身につけ、将来の夢にむかって歩み始めています。

写真:教室で一緒に学ぶ支援対象校の生徒たち

教室で一緒に学ぶ支援対象校の生徒たち

プロジェクトの最終年度では、この成果を踏まえ、子どもたちや保護者・地域の人々とともに、トーゴ全体にインクルーシブ教育の大切さを訴えていく活動を行っていきます。

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