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【経過報告】「学校とコミュニティの防災」プロジェクト~バングラデシュ・ネパール~

グローバル・プロジェクト

ネパール

バングラデシュ

更新)

プラン・インターナショナルは、2021年7月から、「学校とコミュニティの防災」プロジェクト(バングラデシュ・ネパール)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

背景

気候変動の影響を受け、災害リスクの増大が世界中で懸念されています。プラン・インターナショナルは、とりわけ災害リスクの高いアジアにおいて、バングラデシュとネパールの2カ国で、子どもや若者、行政や地域の人々の協力のもと、2021年7月から「学校とコミュニティの防災」プロジェクトに取り組んでいます。

写真:「ロヒンギャの子どもの保護と教育」プロジェクト(ミャンマー・バングラデシュ)

自然災害の脅威は誰にでも降りかかるものですが、実際どのように自然災害を経験するかはジェンダーの違いによって異なります。そのため、プランの活動では、ジェンダー平等と女の子のエンパワーメントの視点も取り入れ、性別にかかわらずすべての子どもや若者たちが、災害や災害に起因するさまざまな脅威から自分たちの身を守るスキルを高められるよう支援しています。

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活動のハイライト

これまでの活動の成果や改善点を発表する生徒(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

これまでの活動の成果や改善点を発表する生徒(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

住民のワクチン証明の登録を支援するユースグループ(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

住民のワクチン証明の登録を支援するユースグループ(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

対象地域で実施した消火訓練(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

対象地域で実施した消火訓練(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

通学時に使う晴雨兼用傘を受け取った生徒と若者(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

通学時に使う晴雨兼用傘を受け取った生徒と若者(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

月経衛生管理の啓発活動のなかで月経のしくみを学ぶ生徒(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

月経衛生管理の啓発活動のなかで月経のしくみを学ぶ生徒(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

気候変動の影響分析を行った女の子たち(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

気候変動の影響分析を行った女の子たち(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

応急処置のトレーニング(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

応急処置のトレーニング(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

災害下で教育を継続するための計画を話し合う教育関係者(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

災害下で教育を継続するための計画を話し合う教育関係者(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

これまでの活動の成果や改善点を発表する生徒(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

住民のワクチン証明の登録を支援するユースグループ(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

対象地域で実施した消火訓練(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

通学時に使う晴雨兼用傘を受け取った生徒と若者(バングラデシュ) / ©プラン・インターナショナル

月経衛生管理の啓発活動のなかで月経のしくみを学ぶ生徒(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

気候変動の影響分析を行った女の子たち(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

応急処置のトレーニング(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

災害下で教育を継続するための計画を話し合う教育関係者(ネパール) / ©プラン・インターナショナル

活動内容

【バングラデシュ】
活動開始1年目の今期は、若者や学校、地域との連携体制の構築に力を入れました。4つのコミュニティでユースグループを創設。各グループのメンバーは15歳から24歳の若者たちからなり、56人の女の子と女性を含む合計93人が参加しています。ユースグループは、コミュニティの各学校に組織した「防災タスクフォース」のメンバーと協力して、学校や地域の防災訓練や災害脆弱性の調査を実施しました。地域の防災委員会とも連携し、コミュニティの防災と災害時の対応を支える役割を担っています。活動開始前に比べ、若者たちのジェンダー平等への意識やリーダーシップスキルが確実に向上しています。

【ネパール】
今期は、ジェンダー視点を取り入れ学校の防災委員会を強化するとともに、行政へのトレーニングを通じ、災害対策が自治体の政策に盛り込まれるよう働きかけました。
対象8校では、災害時のジェンダー課題を考慮した活動ができるよう、女の子と女性のメンバーを増員した結果、今では全体の半数以上(134人中70人)を女の子と女性が占めています。2日間にわたるトレーニングには、防災委員会の生徒のほか、校長や教師も参加。学校の防災・減災を推進する国際的なガイドライン「学校を安全な場所にするための包括的枠組」や、学校の災害脆弱性を特定するためのツールなどについて学びました。自然災害を記した「災害カレンダー」を作成するなど、研修での学びを学校の防災に活かしています。
行政関係者にも2日間のトレーニングを実施。市長や副市長、区長など、自治体のリーダーたちの地域防災への意識や理解が大きく向上しました。

主な活動の成果

地域 バングラデシュ(クリグラム活動地域)、ネパール(シンズリ活動地域)
期間 3年(2021年7月~2024年6月)
2022年度
主な支援内容と対象
【バングラデシュ】
<学校>
  • 災害脆弱性の調査(4校)
  • 水と衛生施設の設置および修繕の開始(4校)
  • 晴雨兼用傘の支給(女の子1222人、男の子1897人)
  • 学校運営委員会の組織および強化(4つの委員会)
  • 学校運営委員会の能力強化トレーニング(4つの委員会、女性18人、男性3人)
  • 防災訓練の実施(4校、生徒(女の子815人、男の子905人)、教師(女性11人、男性41人))
  • 防災タスクフォースの組織(4校、生徒(女の子58人、男の子38人)、教師(女性8人、男性16人)
  • ジェンダー視点を取り入れた災害対策のトレーニング(4校、教師(女性11人、男性46人)

<コミュニティ>
  • 自治体ごとの防災委員会の組織および強化(7つの委員会、女の子と女性65人、男の子と男性141人)
  • 区の防災委員会の能力強化トレーニング(4つの委員会、女の子・女性45人、男の子・男性60人)
  • ユースグループの組織(4グループ、女の子・女性56人、男の子・男性37人)
  • 防災訓練の実施(4カ所、女の子・女性1282人、男の子・男性2163人、障害のある人2人)
  • これまでの活動の振り返りセッションの実施(4回、女の子と女性28人、男の子と男性17人)
  • 住民、行政関係者への災害脆弱性の調査結果の共有(4カ所、女の子と女性1249人、男の子と男性1977人、障害のある人1人)
  • ジェンダー平等の意識啓発活動(4カ所、女の子と女性1658人、男性2211人、障害のある人1人)

<行政・市民団体との連携>
  • 自治体の行政関係者らによる対象校の視察(3校)
  • 学校の安全を推進する市民組織によるネットワークの立ち上げ(10団体)

【ネパール】
<学校>
  • トレーニングを受けた若者による学校の災害脆弱性の調査(127校)
  • 生理用ナプキンの焼却施設の設置(1校)
  • 防災委員会の組織および強化(8校)
  • 防災委員会の能力強化トレーニング(1回、女性教師11人、男性教師12人)
  • 学校とコミュニティの防災活動の中核を担う「セーフティー・チャンピオン」のトレーニング(女の子12人、男の子12人)
  • 防災についての課外活動(24回、生徒:女の子515人、男の子483人)、教師(女性24人、男性44人))
  • 防災訓練の実施のためのトレーニング(生徒:女の子6人、男の子2人)、教師(女性8人、男性8人))
  • 防水カバン、晴雨兼用傘、ソーラーランプの支給(児童・生徒:女の子507人、男の子493人)

<コミュニティ>
  • 防災委員会の組織(24の委員会)
  • 月経衛生管理の啓発活動(生徒(女の子63人、男の子43人)、教師(女性4人、男性8人))
  • SNSによる防災および気候変動対策の啓発活動(登録115人)
  • <行政との連携>
  • 防災委員会の強化(2つの委員会)
  • 災害対策のワークショップ(2カ所、女性14人、男性62人)
  • 災害時の教育継続のための計画策定ワークショップ(1カ所、女性5人、男性15人)
  • 自治体における防災、気候変動対策の主流化に向けたトレーニング(2カ所、女性13人、男性50人)

現地の声

写真:アムラさん、22歳、ユースグループのリーダー(バングラデシュ)

アムラさん、22歳、ユースグループのリーダー(バングラデシュ)
「ユースグループのリーダーとして、新型コロナウイルス感染症の意識啓発とオンラインのワクチン接種証明取得の無料サポートに関する、住民への啓発キャンペーンを実施しました。この地域では、新型コロナウイルス感染症は発生しないという噂があったため、人々はワクチン接種に消極的でした。活動を通じ、地域を支える若者としての責任にあらためて気づきました。これからも地域に役立つ活動を続けていきたいと思います」

写真:シリナさん、16歳、10年生、学校の防災タスクフォースメンバー(バングラデシュ)

シリナさん、16歳、10年生、学校の防災タスクフォースメンバー(バングラデシュ)
「防災の日のイベントで、クイズ大会に参加しました。このような機会は初めてなので、とてもうれしかったです。このプロジェクトを通して、災害は自然災害と人災に分けられることを学びました。バングラデシュは水害、サイクロン、干ばつなどの災害が毎年発生し、特にサイクロンが多い国です。家屋や作物は強風で被害を受け、野生動物も犠牲になります。災害に対しては、植林の推進や安全な構造のシェルターの設置、家庭での防災計画の策定による減災が可能です。また、デジタル技術を活用して被害を軽減することもできます。私は学生で消極的でしたが、今では防災のために私たちが改善すべきことを理解し始めています」

写真:ショバシ・ブロンさん、32歳、中学校教師(ネパール)

ショバシ・ブロンさん、32歳、中学校教師(ネパール)
「私は複数の研修に参加しました。当初、研修では災害発生時に何をすべきかだけを扱うのだと思っていました。しかし、研修を受けてからは、学校やコミュニティでの災害に対する事前の備えが大切だと理解できました。他にも、行政の教育継続の計画策定に参加したり、学校での災害脆弱性の調査、学校をより安全な空間にするための防災・減災にむけた課外活動などを行いました。研修の受講が、学校での防災の取り組みを始めるよいきっかけ機会となりました」

写真:ラム・クマリさん、31歳、中学校教師、防災委員会の書記担当(ネパール)

ラム・クマリさん、31歳、中学校教師、防災委員会の書記担当(ネパール)
「私の住んでいる地域は男性中心の社会で、女性の参加や意思決定の機会が限られています。防災委員会のメンバーは、ガイドラインに沿ってメンバーと役職担当の半数以上を女性が担っています。私は防災委員会の一員として、率先して学校を安心して教え、学ぶことのできる場所にしたいと考え、委員会の書記に手をあげました。女性の参加が増えることで女性のリーダーシップスキルが育まれ、学校での意思決定においても女性参加が推進されると確信しています」

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