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ネパールで知った児童婚の深刻さ~真の国際支援を学ぶ原動力に~

プラン・ユースグループ
鬼頭さん(大学生)

日本

更新)

皆さん、こんにちは!プラン・ユースグループメンバーの鬼頭です。プラン・インターナショナルの組織運営に対しユースの視点から助言を行う「アドバイザリー」に携わっています。現在の私の活動にもつながるネパールでの体験や、これからプランを通じて取り組みたいことをお伝えします。

途上国の教育問題への関心からボランティア留学へ

写真:ネパールの街並み

ネパールの街並み

私は小学生の頃に出会った鎌田寛さんの著書と、国連でのマララ・ユスフザイさんのスピーチがきっかけで「途上国や紛争地域の女の子と教育」について関心を持つようになりました。高校生のとき、授業でこの分野について詳しく研究する機会があり、そのときにプランの活動についても知りました。文献にあたったり、専門家の方々にインタビューを行ったりもしましたが、自分の目で途上国の問題や実態を確かめたいと考え、高校1年生の冬に、世界中の同世代が集まる「ボランティア留学」に参加することを決めました。

渡航先はネパールです。子どもたちが楽しく学べるように農村部の学校の学習環境を整えるボランティア活動を行いました。また、私の出身地・広島で行われている平和学習を広めたいと思い、日本の文化とともに平和学習についても現地の生徒たちに紹介しました。

写真:学校内の壁のペンキ塗りの様子

学校内の壁のペンキ塗りの様子

写真:子どもたちとの交流

子どもたちとの交流

ネパールで目の当たりにした途上国の女の子の現実

約3週間のボランティア活動中、最も衝撃を覚えたのは、ネパールの女の子たちが直面している早すぎる結婚(児童婚)の現実でした。現地のスタッフから「あなたは高校生なの?」と聞かれ「はい」と答えると、「ネパールの農村地域ではあなたの年齢の女の子の多くは、もう3人くらい子どもがいる」という言葉が返ってきたのです。

写真:8カ月の息子の面倒を見る15歳の女の子

8カ月の息子の面倒を見る15歳の女の子

私と同世代の10代前半の女の子が教育の機会を奪われている現状を知り、大変ショックを受けました。自分なりに調べてみると、ネパールに存在する昔ながらの慣習や貧困などの要因が複雑に絡み合い、女の子たちを教育から遠ざけているだけでなく、早すぎる結婚や出産がときに心身に深刻なダメージを与えていることが分かりました。

ネパール孤児院への支援活動を通して知った組織運営の難しさ

自分にも何かできることはないかと考えた結果、実態を学ぶだけでなく行動に移さなければならないとの思いから、帰国後、友人たちとともにネパールの孤児院の子どもたちの教育を支援するグループを立ち上げました。児童婚にもつながる貧困などの問題を解決するためには、すべての子どもたちに教育が行き届くことが重要だと考えたためです。さまざまな価値観や異文化に触れるきっかけになればと、世界の手遊びや日本文化などについてまとめたビデオを作成したほか、コロナ禍で休校の間、子どもたちがオンライン授業に参加できるようパソコンやプロジェクター、スクリーンなども提供しました(活動資金は、広島北ロータリークラブ にご支援いただきました)。

写真:支援活動で制作した冊子を孤児院の子どもたちに配布

支援活動で制作した冊子を孤児院の子どもたちに配布

私はプロジェクトのリーダーとして、支援活動を運営する立場でしたが、コロナ禍の真っただ中ということもあり、活動の進行や、現地や日本で関わってくださる方々との連携、グループの統率など、さまざまな面で国際的な支援を行うことの難しさを痛感しました。

プラン・ユースグループに参加

こうした経験を経て、女の子が直面する課題の解決や教育支援など、私の興味・関心分野での活動に特化した国際NGOで、組織の体制やプロジェクトの進め方について学んでみたいとの思いが強くなりました。高校生の頃からプランの活動が私の関心分野に一致し興味を抱いていため、大学進学のための上京を機に、プラン・ユースグループへの参加を決めました。現在は「アドバイザリー」の担当として、理事会への参加や各部署と定期的に交流する機会を設け、ユースの視点から提案や助言活動を行っています。

写真:女の子が安心して過ごせる居場所「わたカフェ」

女の子が安心して過ごせる居場所「わたカフェ」

これまでに、プランが「女の子のための居場所・相談」プロジェクト の一環として運営している「わたカフェ 」へのアドバイジング活動などに力を入れてきました。今後は組織運営に対してもよりいっそう積極的な提案や助言をしていきたいと思っています。

有効なアドバイジングのための交流・関係性の構築を目指して

これまでの活動を通して、アドバイジング活動を行う上での関係性の構築が依然として不十分だと感じています。今後は、事務局の職員はもちろん、プランのご支援者や各地域にある支援者の会の方々とも交流の場を設け、アドバイジング活動の基盤を強化していきたいです。また、他国のプランのユースグループメンバーとの交流も検討しており、良い刺激を受けられることを期待しています。これからもユースの視点を大切に、活動を積み重ねていきます。

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