ジンバブエからの手紙
親愛なるスポンサー様
2020年4月
私の名前はPatienceです。私はチレジ活動地域に暮らす17歳です。チレジ活動地域に暮らすすべてのチャイルドを代表して、新型コロナウイルス(COVID-19)に関して、今私たちの地域で起きていることについてお話したいと思います。
私たちはこの先どうなるのか、予想することができません。ほかの国と同じように、ジンバブエでも新型コロナウイルス(COVID-19)の感染は確認されています。ラジオを通じて、ジンバブエでは23人が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していることが確認され、そのうち4人が死亡したと聞きました。私たちの暮らす地域ではまだ誰も感染しておらず、スポンサーと交流するチャイルドたちも皆無事です。
コミュニティのボランティアや保健職員は私たちにマスクをして、手を石けんと水で洗い、自分たちを守るようにと教えてくれました。学校は2020年3月30日以降、休校しています。生徒たちの何人かは全国で行われる試験を受ける予定でしたが、試験を受けられないのではないかと心配しています。町に暮らす子どもたちは幸運にもオンライン授業を受けることができますが、農村地域のコミュニティに暮らす私たちにはインターネット環境がありません。そのため多くの子どもたちは家にいて、親を手伝って食事の手伝いをしたり、家事をしたりしています。
Trace(13歳の女の子):「私の父は今働いていません。そのため十分な食料が確保できなくなりました。とても大変な状況です。この新型コロナウイルス(COVID-19)による感染流行は私たちのような多くの人々の幸せを奪っています。はやくこの流行がおさまればいいなと思っています」
私たちは皆、政府の定めたガイドラインに従って過ごしています。身体的距離(フィジカル・ディスタンス)をとり、家族以外の人と接したり、家族に感染者がいたりする場合には、2メートル以上の距離を確保するようにします。
Grace (15歳の女の子):「私は家にいるようにしています。きょうだいたちには手を石けんと水でよく洗うようにすすめています。それからこの感染症はみんなを死に追いやる危険性があることも伝えています。家への訪問も断っています」
プラン・インターナショナルは新型コロナウイルス(COVID-19)についての情報をソーシャルメディアやラジオ、テレビなどを通じて私たちに教えてくれました。また、コミュニティ・ボランティアたちはいつも私たちに感染流行がおさまるまで、友だちや親せきを訪ねたり、外出したりするのは控えるように注意してくれました。 またプランは、チャイルドたちがロックダウン中でも医療支援が受けられるように支援してくれました。私たちが皆無事でいられるよう、プランがこれからも活動を続けてくれることを願っています。
ロックダウンはまだすぐには終わりそうにありません。コミュニティに暮らす人々の多くは家計が貧しいため、大きな影響を受けています。今年は雨が少なく、私たちが暮らす地域も含めてジンバブエのほとんどの地域で不作となっています。
私たちはいつもスポンサーの皆さまのことを思っています。皆さまがご無事でありますように。
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が終息したら、またお手紙しますね。それではさようなら
チャイルドのPatienceより
- ※「プラン・スポンサーシップ」でプラン・インターナショナルとともに活動し、村を代表してその成果を私たちに伝えてくれる子どもたちを“チャイルド”と呼んでいます。スポンサーになると、チャイルドとは手紙などで交流できます。
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